転職する理由は、十人十色だと思います。ネガティブな理由もあれば、ポジティブな理由もあります。
そして転職を通して、より良い環境に行けた。働き方が理想通りになった。キャリアップできた。やりたいことができた。という方がいる一方で、転職をしたけど、上手くいかなかったという方もいます。
私自身、新卒で入社した1社目は1年超ですぐに辞めてしまいました。後悔はしていないですが、まだまだやれることはあったな、という思いはあります。
こうした自分自身の経験とこれまで支援してきた経験から、良い転職をするためには、転職理由を明確にすることが重要なことの一つだと考えています。案外、転職理由が明確でない方は多いです。
本当に現職では自分の希望が叶わないのか、転職以外の選択肢はないのかということを突き詰めて考えた結果、転職しないという選択肢もあると思います。
自分がなぜ転職したいのかが、明確になっていれば良い転職につながりますので、本当に転職する必要があるのか、そうしたところからご相談に乗らせていただきます。
また話は少し変わりますが、投資家のバフェットが人生の秘訣として言った「大事なのは、自分が好きな事をとびきり上手にやることです。」という台詞が好きでして、そういうサポートができるコンサルタントでありたいと思っています。
キャリアアドバイザーを束ねるマネージャーとして、CPASSキャリアの中核を担う金洋樹。彼は、単なるマッチングの枠を超え、求職者や企業の「本質的な軸」を見極めることこそが、キャリアアドバイザーの介在価値であると語ります。 転職の背景にある「なぜ」を、どのように深掘りしているのか。その冷静な視線と、支援の核心に迫ります。
新卒で入社した企業は多様な金融サービスを展開しており、私はVC事業やM&A事業を志望していました。しかし配属は希望と異なり、住宅ローンの営業。そこで求められる営業スタイルは、私自身がやりがいを見出せるものではなく、1年強で退職する決断をしました。
その後、約9ヶ月のブランク期間を経て転職活動を再開したのですが、その動機は「もっと本質的な営業がしたい」という渇望でした。自身の介在価値を発揮し、顧客の課題に対して深く考えたソリューションを提供できる仕事。それを軸に探す中で前職に出会い、人材紹介だけでなくM&A仲介や知財のマッチングビジネスも手がけている点に魅力を感じました。
「人」に重点を置きながら、「人」以外の手法でも課題を解決できる。その奥深さが、私の求めていた営業と合致すると感じたのです。入社当時はまだ組織が若く、ベンチャー気質に溢れていました。朝から晩までハードに働き、仕事の面白さに没頭する日々でしたね。
Q. 会計ファイナンス領域でキャリアを積まれる中、CPASSキャリアへの参画を決意された背景には、どのような思いがあったのでしょうか?前職は管理部門に特化した人材紹介の先駆者であり、そこで実績を積み上げることで業界に貢献している実感を持っていました。
しかしキャリアを積む中で、以前から交流のあった中園(現CPASSキャリア代表取締役)や、CPAグループ代表の国見とじっくり話す機会があり、CPAグループが持つ独自のビジネスモデルと、その姿勢に強く惹かれました。
教育事業、人材紹介、ラーニング事業、投資事業など、多角的にチャレンジを続けるCPAグループの姿勢……この場所には「大きな可能性」が宿っています。自分が理想とする、より本質的な価値提供を追求できると確信し、入社を決めました。
Q. 金さんが考える「本質的な価値提供」とは、具体的にどのようなものでしょうか?私は、誰が担当しても内定が決まることが分かっているような、ベルトコンベア式の人材マッチングに強い介在価値を感じません。むしろ、企業の採用課題の本質にまで踏み込み、最適な解を導き出すプロセスにこそ、この仕事の醍醐味があると思っています。
特に私がやりがいを感じてきたのが、スタートアップ企業の支援です。組織を変化させることに前向きでスピード感があり、経営者と喧々諤々の議論を交わしながら採用を進められることが多いからです。 以前、社員20名ほどのスタートアップの経営者から、「経理スタッフが欲しい」というオーダーがありました。しかし、深く話を聞くと、その会社はIPOを目指しているにも関わらず、管理部門の体制が全く整っていなかった。
そこで私は「今、付け焼刃で経理スタッフを採用しても対処療法に過ぎません。まず上から組織を作るべきです。管理部長を取りましょう」と提案しました。 結果、弊社が仲介して採用された会計士の方が大活躍され、会社は見事に上場を達成。「あの人を採用して会社が変わった」とのお言葉もいただきました。 このように、表面的なオーダーに応えるのではなく、企業の課題の本質を捉えてソリューションを提供する。それこそが、私たちキャリアアドバイザーが提供すべき価値のだと考えています。
Q. その価値を提供するために、キャリアアドバイザーとして最も大切にしているポリシーは何ですか?求職者様に対しても、企業様に対しても、決めつけや色眼鏡で見ることなく、「本質的な軸は何か」を常に見極めようとすることです。例えば、求職者様が転職先を選べない時、その理由は転職の軸が定まっていないからです。ただ「現状から抜け出したい」という動機だけでは、結局、次の場所でも迷いが生じてしまう。だからこそ、「本当に叶えたいことは何なのか」を、時には厳しい問いも投げかけながら一緒に設定していきます。
これは企業様に対しても同じです。私は社内のメンバーにクライアント企業に理想の人材像を深く問うように伝えています。 そこで先方から「チャレンジ精神が旺盛な人」というフレーズが出たら、理由を踏み込んで聞いてみる。その背景にある「閉塞感を打破したい」といった本質的な課題を掴んで初めて、最適なマッチングが可能になるからです。
Q. 今後、AIのようなテクノロジーが業界で普及していくことについては、どのようにお考えですか?AIが人間に「代替する」という見方もありますが、私はむしろ「AIを使って人間(キャリアアドバイザー)がパワーアップする」という方向性で捉えています。
不動産仲介なら、対象は「モノ」ですから、平米数や日当たり、地盤情報など、データを透明化することで情報の非対称性はかなり解消できます。しかし、人材紹介は「人と人」のマッチングです。お互いが「本当にこの人でいいのか」、「本当にこの会社でいいのか」と、完全には分かり合えない“情報の非対称性”が常につきまといます。
AIは、その非対称性を埋める「手助け」をしてくれる、強力なツールになり得ると考えています。例えば、一部の優秀なトップキャリアアドバイザーが持つ暗黙知(知見や判断基準)をAIが学習し、それを活用することで、組織全体のコンサルティングの質が底上げされ、より多くの求職者様が質の高い支援を受けられるようになるかもしれません。あるいは、求職者様ご自身と本当に相性の良いキャリアアドバイザーを、AIが見つけてくれる未来もあり得ます。
AIは決して万能ではありませんが、私たちキャリアアドバイザーが、より本質的な価値(=「なぜ」の深掘り)に集中するための武器となり得ます。CPAグループは「会計ファイナンス人材のインフラ企業」になることを目指しているため、こうしたテクノロジーを最大限に活用し、革新的なシステムを構築していくことが、私たちの使命であると思っています。
Q. 長年にわたって向き合ってきた公認会計士や管理部門の方々、つまり「会計ファイナンス人材」というプロフェッショナルに対して、どんな思い入れや愛着を持っていますか?この領域に注力するのは、会計ファイナンス人材の可能性を信じており、CPAグループが掲げるビジョンに深く共感しているからです。ただ、 私のやりがいは、日々のマッチング成功よりも、むしろ「するめ」のように、時間が経ってから感じるものです。3年、5年経って、ご紹介した方がCFOになって上場を牽引したり、あるいは支援した方同士が起業したり…。そうした「縁」が紡がれていく様を見るのは、何物にも代えがたい喜びです。
突き詰めれば、私のモチベーションは、CPAグループというプラットフォームを通じて「人生が豊かになった」という人が、一人でも増えることです。これは「社会課題の解決」といった大袈裟なものとは少し異なります。 例えば、私は「ALE」という人工の流れ星を作る宇宙ベンチャーの構想が、とても素晴らしいと思っています。人工の流れ星は、社会インフラでもなければ、貧婚問題を解決するわけでもありません。
しかし、私は韓国やカナダに留学し、世界中にたくさんの友人ができました。もし、地球の裏側で暮らす彼らが、夜空に流れる人工の流れ星を見て、純粋に「ワーッ」と感動し、その瞬間、心が豊かになるとしたら。それだけで、なんて素晴らしいことだろうと思うのです。
CPAのプラットフォームが目指すものも、私の中ではその感覚に近い。 私たちのサービスが、例えばフリーターだった方の人生を一変させ、会計士として活躍する道を開いたり、簿記の勉強を通じて安定した生活基盤を築くきっかけになったりする。 そうして「CPAがあって人生が豊かになった」という人を一人でも増やすこと。 私たちの存在が、誰かの人生を少しでも豊かに、前向きにできるのなら、それが一番のやりがいです。
Q. 最後に、CPASSキャリアへの相談を検討している方々へメッセージをお願いします。もし、ご自身の人生を主体的に、より良く、豊かにしたいと願っているのであれば、私たちはその最高のパートナーになれると自負しています。 CPASSキャリアのキャリアアドバイザーには、もちろんスキルの差はあります。しかし、皆さんの人生に「真摯に向き合い、伴走する」という姿勢は、組織として担保されています。
私たちは、「転職してほしいのではなく、活躍してほしい」と思っています。転職しないという選択肢も含め、転職した後も、しなかったとしても、CPAグループというプラットフォームを通じて繋がり続け、皆さんの人生にトータルで貢献できる。これは、他のエージェントにはない強みだと断言できます。 ぜひ一度、皆さんの「これから」について、お話を聞かせください。
