未経験からBig4系FASへ。USCPAで切り拓いた「英語×専門性」のキャリア

公開日:2025.12.03

最終更新日:2025.12.04


「英語力を活かした、専門性の高い仕事がしたい」。海外営業として活躍する中で芽生えたその思いを実現するため、伊藤さんはUSCPAへの挑戦を選びました。「会計知識ゼロ」からのスタート、さらに幼い2人のお子さんを育てながらの勉強という大きな壁を乗り越え、わずか1年で全科目合格。CPA会計学院の講座を活用して合格への最短距離を駆け抜け、CPA会計学院の講座を活用して合格への最短距離を駆け抜け、さらにはBig4系FASへの転職という輝かしいキャリアアップを実現させました。伊藤さんはいかにしてその快挙を成し遂げたのか、合格とキャリアアップの秘訣を紐解きます。
(記事公開日:2025年12月3日)

伊藤さんプロフィール 

滋賀県立大学人間文化学部国際コミュニケーション学科を卒業後、工業用温度計の製造メーカーで海外営業として約3年間勤務。「英語×専門性」を求め、2023年に退職しUSCPAの学習に専念。CPA会計学院の講座を利用し、約1年で全科目に合格。2024年、CPAグループの転職支援サービス「CPASSキャリア」を経て、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社への転職に成功。2人の子どもを育てる父親。

1.「英語×専門性」への渇望から、USCPAへの挑戦

ーー大学時代は英語を中心に学び、シドニーで留学も経験されたそうですが、当時から会計や簿記の知識はお持ちでしたか? 
伊藤 いえ、全くありませんでした。在学中は簿記に触れる機会が全くなく、「簿記って何?」というレベル。借方・貸方も知らず、USCPAの勉強を始める直前まで本当に予備知識ゼロの状態でしたね。ですから卒業後の進路は純粋に「英語力を生かせる道」という観点だけで選び、工業用の温度計メーカーで海外営業として約3年勤めました。海外の顧客に英語で商品の提案をしたり、海外の子会社と英語で打ち合わせをするような日々でした。
ーーまさに英語力を存分に生かせる仕事だったと思うのですが、そこからキャリアチェンジを決意した背景を教えてください。
伊藤  英語を使うという面では、前職はぴったりの場所でした 。ただ、営業という仕事は門戸が広く、割と簡単に参入できます。市場価値を高めるためには、英語以外にも専門性を身につける必要があると思いました。そして「英語×専門知識」という観点でスキルアップの手段を探していたところ、USCPAという資格があることを知ったんです。
ーー英語力がある分、USCPAは日本の公認会計士よりも身近に感じられましたか? 
伊藤 そうですね。日本の公認会計士は三大難関資格の一つですし、当時すでに子どもが2人いましたから、家庭を守りながら取得を目指すのはさすがに厳しいと思いました。その点、USCPAは英語力のアドバンテージを生かしながら専門性を習得できるので、私にとって理想的な資格でした。「これしかないっ!」と思って、すぐに勉強をスタート 。さらに、勢い余って会社を辞めてしまいました(笑)。

2.勉強と子育てを両立できたサポート体制

ーーお子さんが小さい、まさに手がかかる時期に、安定した職を離れて勉強に専念するというのは、並大抵の決断ではなかったと思います。 
伊藤 実は、退職する前からFAR(財務会計)の勉強は始めていたんです。ですが、やはり仕事をしながらでは十分な時間を確保するのが難しく……。「このままでは合格まで何年もかかってしまう」と、危機感を抱いていました。そして妻に相談したところ、「資格を取って後で就職すれば給料が違う。将来のキャッシュフローが違うから、今は辞めて勉強に集中しなさい」と、力強く背中を押してくれたんです。その言葉に支えられ、2023年の9月末に退職。本気で勉強する毎日が始まりました。
ーー 勉強する予備校として、CPA会計学院を選ばれた理由を教えてください。 
伊藤  まず大きかったのは、費用が他社の約半分だったことです。金銭的に余裕があったわけではなかったので、これは非常に魅力的でした。 また、CPA会計学院は日本の公認会計士試験で圧倒的な実績があることを知っていたので、USCPA講座の品質も間違いないだろうという信頼感がありましたね。実際、教材のクオリティが高くて勉強が捗りましたし、本番さながらの演習ができる『UWorld Question Bank』が使えるので着々と実力が伸びていきました。 他にも、質問の回数制限がないことや、教材が全部デジタルで見られる点は、自分の学習スタイルにぴったりでした。
ーー 子育てと勉強を両立する上で、特に役立ったサポートはありますか? 
伊藤  メールでの質問サポートに本当に助けられました。当時は常に2歳と3歳の子どもと一緒でしたから、電話やZoomだと、たとえ5分や10分でも、その間に子どもたちが近くで暴れていたりすると、とてもじゃないですが目を離せません。その点、メールだと、子どもと同じ空間にいながら、あやしている合間や、ふとした隙間時間にスマホで質問内容を確認し、自分のペースで返信できる。この柔軟性が本当に助かりました。しかも、返答が早い。学習の勢いを止めずに済んだCPA会計学院のサポート体制には、本当に感謝しています。

3.「二人三脚」のキャリア支援

ーー CPAグループには転職支援サービス「CPASSキャリア」もありますが、カウンセリングは早い段階から利用されていたそうですね。 
伊藤  最初の相談は2023年7月、1科目も受かっていない状態でした 。受講生向けのサイトにキャリア相談のボタンがあって、「受かっていなくても相談に乗ってくれる」という口コミを見たんです 。アドバイザーの広瀬さんからは、「まずは勉強に集中してください。1年後を目途に4科目合格するつもりで、3科目受かったら連絡ください」と言われました 。
ーー学習の進捗とキャリア相談をシームレスに行えたわけですね。 
伊藤  はい。その言葉を信じて勉強に集中し、実際に3科目受かったタイミングでメールをしました 。そして最後のREG(税務・ビジネス法)に合格した今年の8月から本格的な転職活動が始まりました。 (※転職活動の詳細はCPASSキャリア掲載版でご覧いただけます)
ーーその後、業界未経験ながらBIG4系FASであるデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下、DTFA)への転職に成功されました。内定承諾後は、働く準備をするためにCPAラーニングも活用されたそうですね。 
伊藤  はい。CPASSキャリアの和田さんから「CPAラーニング」を案内していただいたので、早速活用しています。まずは、配属予定の財務DD(デューデリジェンス)部門にスムーズに合流できるよう、関連するコース動画はすべて視聴し、業務の予習を進めています。前職(営業)ではそこまでExcelに触れる機会がありませんでしたが、基本的な知識が必要だと伺ったので、そちらも併せてキャッチアップしているところです。


4.USCPAは「英語を武器にしたい人」へのパスポート

ーー 今後のキャリアビジョンについて教えてください。 
伊藤  当面の目標は、配属される財務DD部門で、半年から1年かけて知識を徹底的に磨き上げ、自走できる人材になることです。その先は、マネージャー、シニアマネージャーへと着実にキャリアを積み上げていきたいです。そのレベルに達すれば海外駐在の道が開けると聞いているので、最終的にはオーストラリアで働くという夢を叶えたいですね。
ーー 監査法人ではなくFASに入ることのメリットは何だと思いますか? 
伊藤 DTFAには、監査法人のように「公認会計士の独占業務」というものがありません。だからこそ、資格の種類に関係なく、純粋に「個人として何ができるか」が勝負になります。 その点で、私の営業経験や英語力は大きなアドバンテージになると確信しています。監査法人から来る方はもちろん会計のプロですが、営業経験がない人も多いはずです。ここは自分の強みを活かして対等に戦える、私にとって理想的な舞台だと思っています。
ーー 最後に、伊藤さんにとってUSCPAという資格はどのような価値がありますか? 
伊藤 私のように、会計知識はゼロでも「英語力を活かしたい」「国際的な環境で働きたい」という強い思いがある人間にとって、USCPAほど強力な「パスポート」はありません。 正直、私も「未経験で本当にBIG4になんて入れるのか?」と、ずっと不安でした。でも、こうして実際に入れた。同じように「英語を武器にキャリアアップしたい」と考えている人がいるなら、USCPAを通じて得られるチャンスは大きいので、ぜひ挑戦してほしいと思います。

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