
「英語力を活かした、専門性の高い仕事がしたい」。海外営業として活躍する中で芽生えた思いを実現するため、伊藤さんはUSCPAへの挑戦を選びました。会計知識ゼロからのスタート、幼い2人のお子さんを育てながらの勉強という大きな壁を乗り越え、見事に全科目合格。
転職活動では再び逆境に直面するものの、CPASSキャリアからの提案に活路を見出し方針チェンジを決断します。そしてBig4系FASへの転職という輝かしいキャリアアップを実現させました。今回のインタビューでは、伊藤さんが切り拓いた道の全貌に迫ります。
伊藤さんプロフィール
滋賀県立大学人間文化学部国際コミュニケーション学科を卒業後、工業用温度計の製造メーカーで海外営業として約3年間勤務。「英語×専門性」を求め、2023年に退職しUSCPAの学習に専念。CPA会計学院の講座を利用し、約1年で全科目に合格。2024年、CPAグループの転職支援サービス「CPASSキャリア」を経て、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社への転職に成功。2人の子どもを育てる父親。
1.「英語×専門性」への渇望から、キャリアチェンジの決意
──大学時代は英語を中心に学び、シドニーで留学も経験されたそうですが、当時から会計や簿記の知識はお持ちでしたか?
伊藤 いえ、全くありませんでした。在学中は「簿記って何?」というレベルです。借方・貸方も知らず、USCPAの勉強を始める直前まで本当に予備知識ゼロの状態でしたね。だから、卒業後の進路は純粋に「英語力を生かせる道」という観点だけで選び、工業用の温度計メーカーで海外営業として約3年勤めました。扱う製品はニッチでしたが、海外の顧客(主に中近東の石油ガス関連や電力会社)に英語で商品の提案したり、海外の子会社(カナダ、シンガポール、韓国、インド)と英語で打ち合わせをしたりする日々でした。
──まさに英語力を存分に生かせる仕事だったと思うのですが、そこからキャリアチェンジを決意した背景を教えてください。
伊藤 英語を使うという面では、前職はぴったりの場所でした 。ただ、営業という仕事は門戸が広い。特別な知識や経験がなくても参入できてしまう仕事だったので、市場価値を高めるためには英語以外にもプラスアルファの専門性を身につける必要があると思いました。そして「英語×専門知識」という観点でスキルアップの手段を探していたところ、USCPAという資格があることを知りました。「これしかないっ!」と思って、すぐに勉強をスタート 。さらに、勢い余って会社を辞めてしまいました(笑)。

2.「勉強専念」への大きな決断と、転職活動の現実
──お子さんが小さい、まさに手がかかる時期に、安定した職を離れて勉強に専念するというのは、並大抵の決断ではなかったと思います。
伊藤 実は、退職する前からFAR(財務会計)の勉強は始めていたんです。ですが、仕事をしながらでは、十分な時間を確保するのが難しく……。「このままでは合格まで何年もかかってしまう」と、危機感を抱いていました。妻に相談したところ、「資格を取って後で就職すれば給料が違う。将来のキャッシュフローが違うから、今は辞めて勉強に集中しなさい」と、力強く背中を押してくれたんです。その言葉に支えられ、2023年の9月末に退職。本気で勉強する日々が始まりました。(※試験勉強の詳細はCPA会計学院掲載版でご覧いただけます)
──そして約1年後、見事全科目に合格されます。すぐに転職活動をスタートされたのですか?
伊藤 はい。ただ、ここが最大の壁でした。USCPAを取れば監査法人のアドバイザリー部門に入りやすい、という情報を目にしていたのですが、会計業界未経験という現実は厳しく、なかなか書類選考に通らなかったんです。
──資格は取ったものの、キャリアに繋がらない。「追い込まれていた」状況ですね。
伊藤 はい。そんな中、CPASSキャリアの広瀬さんにFASという選択肢があることを教えていただき、視野が広がりました。そしてデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(以下、DTFA)に応募したら幸運にも書類選考に通ったんです。まさに一筋の光が差した瞬間でした。
3.内定を掴み取った「的確な支援」
──CPASSキャリアのカウンセリングは、早い段階から利用されていたそうですね。
伊藤 最初の相談は2023年7月、1科目も受かっていない状態でした。受講生向けのサイトにキャリア相談のボタンがあって、「受かっていなくても相談に乗ってくれる」という口コミを見たんです。アドバイザーの広瀬さんからは、「まずは勉強に集中してください。1年後を目途に4科目合格するつもりで、3科目受かったら連絡ください」と言われました。
──勉強の段階から転職を見据えて、長期的なサポート関係ができていたんですね。
伊藤 はい。その言葉を信じて勉強に集中し、実際に3科目受かったタイミングでメールをしました。そして最後のREG(税務・ビジネス法)に合格した今年の8月から本格的な転職活動が始まり、先ほどの「書類選考が通らない」という壁にぶつかったわけです。
──その最大のピンチを、どのように乗り越えたのですか?
伊藤 ここで、もう一人のアドバイザーである和田さんに助けられました。DTFAのケース面接の対策が必要だったのですが、和田さんが「過去の面接情報」や「読んだ方がいい本」などの詳細な情報をすぐに提供してくれたんです。その情報をインプットして面接に挑んだところ、面接官からも良いフィードバックをいただけました。他のエージェントでは、ここまで手厚いサポートは受けられなかったと思います。1科目も受かっていない時から相談に乗り、書類が通らない時にはFASという的確なキャリアを提案し、選考では具体的な面接対策で支えてくれた。CPASSキャリアの手厚いサポートのおかげで掴んだ内定です。

4.USCPAは未来へのパスポート
──内定後、入社までの準備として何かされていますか?
伊藤 和田さんから、CPAグループが提供する「CPAラーニング」を案内していただいたので、早速活用しています。まずは、配属予定の財務DD(デューデリジェンス)部門にスムーズに合流できるよう、関連するコース動画はすべて視聴し、業務の予習を進めています。前職(営業)ではそこまでExcelに触れる機会がありませんでしたが、基本的な知識が必要だと伺ったので、そちらも併せてキャッチアップしているところです。
──入社前から次の準備を。素晴らしいですね。今後のキャリアビジョンについても教えてください。
伊藤 当面の目標は、配属される財務DD部門で、半年から1年かけて知識を徹底的に磨き上げ、自走できる人材になることです。その先は、マネージャー、シニアマネージャーへと着実にキャリアを積み上げていきたいです。そのレベルに達すれば海外駐在の道が開けると聞いているので、最終的にはオーストラリアで働くという夢を叶えたいですね。
──海外駐在となると、ご家族の理解も必要ですよね。
伊藤 それはもう、妻は全然ウェルカムですね。なんならオーストラリア以外でもどこでもいいと。妻は中国に1年留学していた経験があって、「中国で1年過ごせたらどこでも過ごせるでしょ」なんて言っています(笑)。
──心強いですね! 監査法人ではなくFASに入ることのメリットは何だと思いますか?
伊藤 DTFAには、監査法人のように「公認会計士の独占業務」というものがありません。だからこそ、資格の種類に関係なく、純粋に「個人として何ができるか」が勝負になります。その点で、私の営業経験や英語力は大きなアドバンテージになると確信しています。監査法人から来る方はもちろん会計のプロですが、営業経験がない人も多いはずです。ここは自分の強みを活かして対等に戦える、私にとって理想的な舞台だと思っています。
──転職活動全体を振り返ってみて、ご自身で考える「成功の秘訣」はどこにあったと思いますか?
伊藤 素直にエージェント(CPASSキャリア)に頼ったこと、これに尽きると思います。もちろん自分の努力も必要ですが、特に未経験の業界に飛び込むには、専門家の手助けが不可欠です。自力で全部やるよりも、エージェントを使って正確な情報をもらい、しっかり準備することが転職活動では一番大事だと痛感しました。あとは、まぁ、奥さんという最強の味方がいたことでしょうか(笑)。
──最後に、伊藤さんにとって「USCPA」という資格はどのような価値がありましたか?
伊藤 私のように、会計知識はゼロでも「英語力を活かしたい」「国際的な環境で働きたい」という強い思いがある人間にとって、USCPAほど強力な「パスポート」はありません。 正直、私も「未経験で本当にビッグ4になんて入れるの?」と、ずっと不安でした。でも、こうして実際に入れた。同じように「英語を武器にキャリアアップしたい」と考えている人がいるなら、USCPAを通じて得られるチャンスは大きい。ぜひ挑戦してほしいです。




