経理部門の採用難を乗り越え、IPO準備を加速──NearMeが財務経理シニアマネージャー採用を成功させた理由とは

公開日:2025.12.15

最終更新日:2026.04.30

NearMe_採用インタビュー

急成長するスタートアップ企業では、「事業は順調に拡大しているものの、社内の体制整備が追いつかない」という課題がよく見られます。

AIを活用したオンデマンド送迎サービスを展開するNearMe様も、まさに同じ状況にありました。空港シャトル事業を中心にユーザー数が増加し、それに伴って社内の業務量や管理体制の複雑さも日々増しています。

現在の従業員規模は約30名。事業の成長スピードが速い一方、次のステージとしてIPO準備も本格化しており、内部統制や経理財務の基盤づくりを早急に進める必要がある状況でした。

こうした背景からNearMe様では、「経理部門をリードし、組織を次のフェーズへ引き上げる専門人材をいかに確保するか」が大きな経営テーマとなっていました。

そこで今回は、CPASSキャリアを通じて財務経理シニアマネージャー採用に成功したNearMe様にインタビュー。採用活動の裏側や、松倉様と内藤様がどのようにしてマッチングに至ったのかを伺いました。

経理部門の中核が埋まらず内定まで1年以上かけて厳選。採用の質と量に大きな壁

──IPO準備が進む中で、「経理部門をさらに強くしたい」というお話がありました。具体的には、どのような人材を探していらっしゃったのでしょうか。

松倉様:当社としては、単なる経理担当ではなく、「会計の専門性」と「スタートアップで走り切れる柔軟さ」をあわせ持つ方を探していました。理想としては、公認会計士の資格を持っている、または上場企業での開示や内部統制の経験がある。さらに、経理部門の枠にとどまらず、人事や労務などにもフットワーク軽く関わってくれる人です。

事業が急拡大していたタイミングでもあり、6〜7ポジションを同時並行で採用している状況でした。その中でも財務経理シニアマネージャーは、経営に直結する最重要ポジションのひとつとして優先度が高かったんです。

──かなり条件のハードルが高いポジションですね。

松倉様: 正直、難易度は極めて高いと思っていました。専門性が高い方は特定の領域に閉じてしまうことも多いですが、我々が求めていたのは、その殻を破って何でも挑戦できる方です。

そのため、「すぐに決まらなくても仕方ない。その代わり、中途半端な妥協は絶対にしない」と決め、結果的に内定まで1年以上かけて厳選するプロセスになりました。その期間をかけてもお迎えしたいと思えたのが内藤さんだったので、非常に貴重なご縁だったと感じています。

採用停滞による組織負荷とミスマッチの懸念

──採用が長期化したことで、現場への影響もあったのではないでしょうか。

松倉様:そうですね。「こういうこともやりたい」というアイデアはたくさんあるのですが、人員が足りず「馬力が上がらない」という状態が続いていました。だからといって条件を下げて急いで決めてしまうと入社後にミスマッチが起きてしまい、かえって時間もコストもかかってしまいます。そこは一番避けたかったポイントです。

──他のエージェントも併用されていたと伺いました。

松倉様:はい。いくつかのエージェントさんにお願いしていましたが、弊社の求めるレベル感にぴったり合う方はそう多くはありませんでした。ご紹介いただいた候補者の中にも良い方はいたものの、専門性と柔軟性の両方を満たす方は少ないというのが正直な実感でしたね。

そうした中でも日々の業務は回さなければいけないので、 上場子会社で経理を経験されているパートの方に入っていただくなどして、何とか現場を支えながら日々の業務を遂行するという状況が続いていました。

──「今すぐ人が欲しい」という気持ちと、「ミスマッチは避けたい」という想いの両立は、多くの企業が抱えるジレンマだと思います。

松倉様:まさにそのとおりです。だからこそ、質とスピードの両方をどう実現するかが弊社にとって大きなテーマでした。

会計士特化で質の高い候補者が集まるCPASSキャリア

会計士特化の母集団と高いマッチング精度

──そうした状況のなかで、CPASSキャリアを選ばれたきっかけについて教えてください。

松倉様:最初は、一般的な総合型のエージェントさんにお願いしていました。ただ、どうしても会計・経理に特化した人材の母集団という意味では限界を感じていたんですね。そのときにCFO仲間のネットワークで評判を聞き、CPASSキャリアさんに相談しました。

決め手は、運営元のCPAエクセレントパートナーズが、長年にわたり数多くの公認会計士を育成・輩出している教育機関であるという点です。 単に登録者が多いだけでなく、会計士という人材の特性や志向を深く理解し、膨大なネットワークを持っています。だからこそ、一般的な市場には出てこないような「ハイスキルかつ柔軟なマインドを持つ層」にアプローチできるのだと実感しました。

── 実際に利用されてみて、他エージェントとの違いはどのような点に感じましたか。

松倉様:一番大きかったのは、やはり母集団の質と量のバランスです。CPASSキャリアさんは、CPAエクセレントパートナーズとしてこれまで多くの公認会計士を育成・輩出してきた実績をお持ちです。その強みを生かして、「会計バックグラウンドがしっかりしている方」を前提にしつつ、弊社のフェーズやカルチャーに合いそうな方を段階的にご紹介いただけました。

私自身、「ベストの候補者像だけでなく、セカンドベストやサードベストまで含めて現実的な選択肢を一緒に整理してくれる」と感じていて、そこが総合型エージェントさんとの大きな違いでしたね。結果的に、専門性×柔軟性という高難度条件にもかかわらず、その中から最もフィットするベストな人材として内藤さんをご紹介いただけたと感じています。

紹介スピードと企業理解が深い担当者の存在

──CPASSキャリアの担当者とのやり取りはいかがでしたか。

松倉様:企業ごとに専任の担当者がついてくださるので、「この会社にはどんな人が合うのか」というすり合わせがとても丁寧でした。弊社の事業フェーズやIPO準備の状況、代表や私の価値観、組織の雰囲気まで含めて深く理解していただいたうえで、候補者の方をご紹介いただけた印象です。

紹介スピードも早くて、「紹介 → 面談 → 次の選考」という流れが、自然とスムーズに回っていく感覚がありました。結果として、他ルートと比べて1ヶ月ほど早く意思決定まで到達できたので、「質とスピードの両方を支えてもらえた」と感じています。

候補者へのスピーディーな動きと、価値観重視の採用判断

初回面談から意思決定までの迅速な動き

──候補者との面談が始まってからは、NearMe様側でもスピードをかなり意識されたと伺いました。

松倉様:はい。「この方だ!」と確信した瞬間、通常の選考フローをすべて飛ばして動きました。 通常であればRPOを挟んで日程調整を行いますが、それでは遅すぎます。内藤さんとの面談中、その場で次の代表(高原)との面談日程を強引に確定させました。

代表のスケジュールは既に埋まっていましたが、内藤さんは絶対に逃せないので他の予定を無理を言ってずらしてもらい内藤さんとの面談をねじ込みました(笑)。 そして内藤さんと代表との最終面談後、すぐに代表の元へ行き、「どうだったか今すぐ決めてほしい。良いならすぐにオファーを出す」と直談判しました。

結果、他ルートの候補者よりも選考期間を約1ヶ月短縮できました。良い人材は他社も狙っています。この「1ヶ月の差」がなければ、内藤さんを採用できていなかったかもしれません。

価値観の一致と信頼関係が採用を後押し

──内藤様とお会いした際、どのような点が最終的な決め手になりましたか。

松倉様:公認会計士としてのご経歴やIPO前後の経験など、スキル面での安心感はありました。ただ、最終的な決め手になったのは価値観の部分です。初回面談の中で、内藤さんが

「ハードシングスをちゃんと乗り越えていけるかどうか」「誰と働くかよりも、何を目指し、何を成し遂げるのかを大事にしている」というお話をされたんですね。これがまさに、代表の高原とも私とも重なる価値観でした。

弊社は「社会課題を解決する」ことをミッションに掲げており、代表の高原も常に「コトに向かう(成果やビジョンに向き合う)」ことを重視しています。内藤さんの言葉は、まさに私たちのコアとなる価値観そのものでした。「この人なら、スタートアップの荒波も一緒に乗り越えていける」と確信しました。

──内藤様はいかがですか。

内藤様:私は転職の際、「ミッション・ビジョンに共感できるか」「この人たちと一緒に働きたいと思えるか」の二点をとても大事にしています。NearMeさんは、まさにその両方を満たしていたので、自然と前向きに検討したいと思えました。

IPO準備を支える即戦力人材の確保。組織にも早期からポジティブな変化

制度設計・内部統制・経理強化などの即戦力性

──現在、内藤様はどのような業務を担当されているのでしょうか。

内藤様:大きく言うと、経理や管理全般を担当しています。具体的には、IPOを見据えた内部統制の制度設計や基盤づくり、各種規程類の整備、経理周りの業務の引き継ぎと月次決算、これから本格化していく開示準備といったところです。

──やりがいを感じていらっしゃる点を教えてください。

内藤様:監査役や監査等委員のときは、「指摘はできるけれど、自分の手では動かせない」という歯がゆさがありました。今は、「こうした方が効率的になりそう」「ここを整えると、将来の負荷が軽くなる」と感じた部分に、自分の手で制度設計から関わっていけます。やらなければならないことはたくさんありますが、それ自体がポジティブな意味での忙しさで、とてもやりがいを感じています。

組織に生まれたポジティブな変化(信頼・風土・連携)

──組織全体にはどのような変化が生まれましたか。

松倉様:まず感じているのは、チームの安心感が増したことですね。弊社の管理部は女性スタッフが多く、パートの方も含めて、細やかなコミュニケーションが必要な場面が多いのですが、内藤さんは、そういった部分にも自然に気を配ってくれています。

加えて、フリー株式会社(freee)で上場前から上場後までを見てきた経験があるので、メンバーも「内藤さんがこう言うなら、きっとそうした方がいい」と、素直に耳を傾けやすいんですね。その結果、「内藤さんがいるから前に進んでいける」という空気が生まれつつあると感じています。IPO準備の心強い舵取り役を得られた、という感覚ですね。

──CPASSキャリアを実際に使われてみて率直なご感想をお願いします。

松倉様:CPASSさんは会計士の方が多く登録されているだけでなく、企業側の事情やフェーズを理解したうえで候補者を紹介してくれます。こちらが求める人物像を深く理解してくださっているので、「この方なら」と思える紹介が多いんです。結果として、比較検討しながら採用を進められた点は大きなメリットでした。

そして、紹介スピードが速いので、意思決定までのプロセスがとてもスムーズです。私は「CPASSさんがもっと、会計士とスタートアップをつなぐ場を増やしてくれたら、日本全体にとってもプラスになるのでは」と感じています。

内藤様:私自身、CPASSさんから紹介いただいた求人は、自分の経験や志向に合うものが多かったです。企業ごとに担当の方がついていて、事業の背景やカルチャーの部分まで丁寧に説明してくださったので、安心して選考に進めました。担当の石川さんのサポートも非常に心強くて、選考中も気軽に相談できる存在でした。

採用難ポジションを埋め、IPO準備を加速する人材確保に成功

同じ課題を抱える企業へのメッセージ

──最後に、今回の採用を振り返ってNearMe様にとってどのような成果があったと感じていらっしゃいますか。

松倉様:一言で言うと、「採用が難しいポジションを、妥協なく埋めることができた」という点に尽きると思います。1年以上かけて慎重に進めてきたポジションに、専門性と柔軟性を兼ね備えた内藤さんが入ってくださったことで、経理・財務・内部統制といったIPO準備の土台づくりが加速したこと、管理部門としての組織の安定感が増したこと。この2つが大きく前進しました。改めて、「採用の成功が、会社を前に進める」ということを実感しています。

──同じように、経理部門のハイクラス採用に悩んでいる企業様に向けて、メッセージをお願いいたします。

松倉様: 高度な専門性を持つ人材はそもそも候補者数が多いわけではないので、「求人を出していれば自然と集まる」というものではないと思っています。だからこそマッチング精度の高いパートナーを選ぶこと、良い方に出会えたときに、スピード感を持って動ける体制を社内で整えておくこと。この2つが重要になると感じています。会計士に特化したCPASSキャリアさんのようなエージェントは、同じような採用課題を抱えるスタートアップや成長企業にとって頼りになる存在だと感じています。

内藤様:候補者側の目線で言うと、「自分が何を成し遂げたいのか」を軸に企業を選ぶと、入社後のギャップも少なくなります。そのうえで、自分の専門性を理解してくれるエージェントと一緒に探していくと、今回のように企業側・候補者側の双方にとって良いマッチングにつながるのではないかと思います。

CPASSキャリアは、会計士側のキャリア志向と、企業側の事業ステージや組織課題の両方を丁寧にヒアリングしたうえでお互いにとって無理のないマッチングをご提案するサービスです。「会社の次のフェーズを支える経理・管理部門人材を迎えたい」とお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

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